海外駐在中の退職方法
※2020/1/14 加筆修正致しました
こんにちは、Keyです。
海外駐在中に転職するということは、当たり前ですが駐在中に退職するということになります。
「海外赴任で退職ってどうなるの?」「一回帰ってからやめるの?」などの質問もよく受けるので、今日は海外での退職について書きたいと思います。
尚、ルールは会社によって大きく異なるはずなので、あくまでご参考ということで。
■目次
■退職は誰に報告すべきか
原則は、自分のレポートラインに沿って報告するのが一番良いと思います。
私の場合は厳密に言うと、「駐在」ではなく現法への「出向」だったので、所属部門=勤務地でした。
したがって、普通にレポートラインに則って退職の報告を行いました。
しかし、所属部門が日本でありながら、当地に勤務する「駐在」の場合は若干ややこしいですね。
まずは所属部門に報告し、その後実際勤務している側の関係者に報告する、が一番良いかと思います。
私がもう一つ悩んだのは、「先に日本人に言うべきなのか・・?」という点です。
当時の私のレポートラインは、「私→直属の上司(非日本人)→その上の上司(日本人)」でした。
そうすると、なんとなく「直属の非日本人をスキップして日本人のラインに報告するか?」ということも考えました。
しかし結果的には、そのまま直属の上司(非日本人)に報告しました。
海外の方が、Titleやレポート順を日本以上に気にする方が多い気がしますし、仁義を切るという観点でも、日本人だろうと非日本人だろうと直属に報告が一番良いです。
あとは順番に関係者に報告していきましたが、私は日本の関係部門も多かったので
全員?に報告するまでに、かなり時間を要しました。
現地の上位者に加えて、過去に海外に送り出してくれた人達にも、直接ご報告するのが筋かなと思いますので、メールではなく、面倒でも電話で話すことをおすすめします。
私はきちんと挨拶したことが功を奏したのか、周囲が人徳者ばかりだったのか、退職してからも、ほとんど変わらず前職のメンバーとは飲みに誘って下さるので幸せです。
■退職はいつ頃報告するべきか
通常、日本国内で退職する場合は、1ヶ月~1.5ヶ月前くらいが一般的だと思われます。
そして、当地に出向や駐在をされていても、その点での会社のルール(人事規定上)は、海外でも国内でも、同様かと思います。
しかし私は、退職日の2.5ヶ月ほど前には報告を実施しました。
理由としては主に二つです。
①会社側で自分の欠員補充が(国内よりも)大変だと思ったから
②(上位者への説明を含めて)人事手続きに時間がかかりそうだったから
①は個人の価値観によるところだと思いますが、やはり国内に比べて、日本人が一人いなくなるという影響度が大きいので、会社を思うと早めに言ってあげたほうが良いのかな、という気がします。
②は、結果的にそんなに時間もかからず、あまり国内で退職する場合とかかる工数は変わらなかったと思います。
2.5ヵ月も必要ないかもしれませんが、さすがに1ヶ月ですと、帰国に向けた事務手続きや、会社や当地での友人との送別会などでかなりバタバタしますので、最低1.5ヶ月前には報告を行った方が会社としても、個人としても余裕を持てると思います。
■退職手続きは本社?現地?
私の場合は、現地(海外)で全て完了できたので、特に帰国後に本社に行く必要はありませんでした。
これは、勤めていらっしゃる会社によると思いますので、人事部に確認しましょう。
■退職したときの引越し代は出るのか?
これが退職後に聞かれた質問No.1でしたので書いておきます。
私の場合は、「全額自己負担」でした。
・現地の携帯の解約代金
・アパートメントの退去費用
・引っ越し代
・帰りの航空券
などなど・・全部自己負担です。
勝手に当地でやめるわけですので、仕方ないかと思っていましたが、「もともと会社の命令で異動したのだから、現地でやめても帰りの分は払うべきだろう」というご意見もあろうかと思います。最近別の会社で同様に転職&帰国された人と話をする機会がありましたが、その方は交渉の末に、引っ越し代などは会社負担にしたそうです。ですので、会社によっては、交渉の余地はある可能性があります(人事規定には掲載していないかもしれません)。
確かにそれなりにお金かかりますので、素直に人事に聞くというのはありかと思います。
特に、引っ越し料金は荷物が多いと、とんでもないことになります。
ですので私はほとんど捨ててしまい、引っ越しのパックを一番ミニマルなものに抑えました。
(海外マンションですと、Full Furnishedが多いと思うので、そんなに荷物多い人もいない気がします)
■その他:退職時のTips
●会社の規定集は一応コピーしておく
駐在中の勤務規定は、会社によっては別規定化しているケースもあります。
日本での退職時とルールが異なる場合もあり、少ないながらも退職金などで揉めるケースも考えられるので、ルールは全部持っておいたほうが安心です(無事済めば速やかに廃棄)。
●コンドミニアム/マンションの更新タイミングを計算しておく
私の場合、コンドミニアムの更新タイミングが丁度転職を予定していた年・時期と重なっていたため、不動産屋と相談して、更新を待ってもらっていました。ご駐在の国によりますが、契約期間に退去する場合、1-2か月の家賃をペナルティで支払う必要がある可能性があります(そしてそれが自己負担になる可能性がある)ので、このあたりも人事規定を確認したり、更新タイミングを計算したりしておいた方が安心かと思います。
尚、駐在中の転職の際に、私が使っていたのはビズリーチです。
ハイクラス系の求人に関心ある方はもう登録されていることが多いとは思いますが・・実際、コンサルティングファームに勤務している現在(2020年1月時点)も私はこの手のサービスはビズリーチ一本しか使っていません。必要にして十分です。
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