コンサル人材がコモディティ化しているとかいうけれど、まともなコンサルタントにとってはSo what？である
こんにちは、Keyです。 以前は日系企業で海外駐在をしていましたが、駐在中に転職を行い、現在は経営コンサルティングファームに勤めています。
今日は私のいるコンサル業界について少しつぶやきです
最近NewsPicksなんかでも、結構コンサル業界に関する記事が多いように感じます
あんまり好かれていない・いけすかない業界なのか、だいたいネガティブな内容が多いですが苦笑
書いてある内容はおおむねその通りだと思うことが多くて、一部の領域における戦略コンサルティングがビッグデータとAI活用で無意味になっているとか、大手ファームは人がふえまくって質が下がってる（ボラが大きくなってる）とか、まぁあたらずとも遠からずという感じがします。
アクセンチュアとか、デロイトがやっているようなワンストップで全部やっちゃう、がまぁファームとしての勝ち筋かなとは思いますね
（日本の企業にとってそれがいいとは思えない。脳髄から手先までコンサルが入り込んでやってしまったらもうしゃぶ漬けみたいになってしまいます）
コンサルキャリア批判？の一つに、コンサル業界やコンサル人材はもうコモディティ化している、という意見があります。
だからコンサルキャリアってどうなのよ、と。今やオワコンじゃないかと。
まぁこういう、自分のあたまでモノを考えない雰囲気でものをいう人は向いてないので、確かにやめたほうがいい気がします
コモディティの定義にもよりますが、レアリティという観点でいえばその通りと思います。
数のデータ忘れましたが、大前先生が戦略コンサルティングという概念を広めてくださってから幾年月、当時はまじで選ばれし変人のみが戦っていたフィールドですが
今や私のような努力型の凡人がなんとかやっていけるほど、門戸は広くなっています。確か人数でいえば、何倍何十倍に増えている。
総合ファームで保守やっている人もコンサルタントに分類されたりするので、定義も広がっているのだと思います。
ただ、ロジカルシンキング、ファシリテーションなどに代表されるコンサルティングスキルがコモディティ化しているから、もうオワコンというのはお門違いだと思います。
なぜなら、ある意味これらのスキルはもともと"コモディティ（性が高いもの）"だからです。多かれ少なかれ、すべてのビジネスマンが活用しているスキルであり、何ら特別なものではありません。
それでも戦略コンサルが一定バリューを出せるのは、それらのスキルを、一般ビジネスマンとは一線を画すレベルまで鍛え上げているからです
最近ではこれに加えてハンズオン系のプロジェクトが多いので、"アクションを促す"ためのコミュニケーションスキルも非常に重要です。いろんな方と仕事をしてきましたが、事業会社だとこれらのスキルをバランスよく持っている人は少ないです。
これは、頭の良さとか関係なくて、コンサルは毎日毎日、これを駆使して全く知らない業界・企業に対して働いてますので、そりゃレベルが違うのは当たり前です。ある意味スポーツ選手みたいな感じですね（なので、鍛えるのを休むと、どんどんなまります）
そしてこれらのスキルは、いわゆるポータビリティの高いスキルですので、どんな職場・職種でも必ず役に立ちます
コモディティ化してないスキルって何？と言われるとプログラミングとか、AI知見とか・・という解になりそうですが、テクノロジの速度ほど流行り廃りの早いものはありませんので、それこそキャッチアップをやめた瞬間に本当に"コモディティ"になってしまいます。
で、何が言いたいかというと、別にだからコンサル最高、と言っているのではなくて
「コモディティ化しない」特別な知識やスキルなんて、実体経済が成長し続ける限りは、ないということです。
結局、きちんと自分の頭で考えて、答えを出して、実行し、学び続ける、ということができる人が仕事ができる人、というのは、今昔変わらないのだと思いますね。
ま、それでも手前みそで、コンサルティングファームというのは学ぼうと思えばいくらでも学べる場所でありますので、修行の場としてはお勧めではあります
最近DXとかいうばずわーどのせいで、求人はめっちゃ多いので、門戸はまずます広がってます。
このブログをご覧になっている方はおそらく海外駐在経験のある方だと思いますので、ご関心のある方は、以下記事も参考にしていただいて、強みをアピールいただきながらまずは、ジョブサーチするとよいと思います。記事にもありますが、私はいまでもビズリーチ一択でやってます（別にビズリーチの回し者ではありません）。
