駐在員のキャリアデザイン

駐在員の転職・キャリアを考えるヒントにして頂くブログ

駐在員の帰国後キャリア(日系メーカーにいた私のケース)

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こんにちは、Keyです。

以前は日系企業で海外駐在をしていましたが、駐在中に転職を行い、現在はコンサルティングファームに勤めています。

最近、駐在時代の一部メンバーと会う機会があり、昔話に花がさいたこともあり、今日は駐在メンバーの帰国のキャリアについて少しお話したいと思います。

一応前職のメンバーに聞いた内容をまとめてありますが、下述の通り、母数も少なく、データとしては全く妥当性が担保されたものではありませんのであしからず笑 

目次

■数字の前提

■帰任すると転職する人は多いのか?

■海外を異動する人が多いのか、日本で仕事をする人が多いのか?

■駐在前と同じ仕事をしているのか、異なる役割を担っているのか?

■私が駐在員の帰国後キャリアに思うこと

数字の前提

N数=20人、アンケートの対象は、私が3年ほど前に海外駐在していた同時期に駐在をしていた非管理職の日本人メンバーです。

駐在国だけでなく、他国を含め当時仲が良かった駐在メンバーを適当に抽出しました。

従って、統計的な妥当性は全くありません笑。

あくまで、Caseとしてご参考になされて下さい。

ちなみに、他の記事にも書いてありますが、私の前職は日系の大手メーカーです。

帰任して転職する人は多いのか?

よく、帰任するとすぐ転職するという話がありますが、どうでしょうか。

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上記の通り、当時のメンバーで転職していたのは2割程度(4名)でした(駐在中に転職した私自身も含めています)。

こうしてみると、案外自社に残っている人が多いですね。

ちなみに転職したメンバー4名のうち、私含め3名が異業種への転職でした。理由はいろいろあると思うのですが、海外勤務中は日本にいたときと異なるジョブを行う事が多いので視野が広がり、違うことをやりたくなるのかもしれません。あるいは環境変化に強くなるので、異なる職種への恐怖心がないのかもしれません。このメンバーとも定期的に食事をしたりするのですが、今のところ見た目ではみんな幸せそうに暮らしています。

海外を異動する人が多いのか、それとも日本で仕事をする人が多いのか?

3年前を基準にしたとき、現在は海外で働いているのか、それとも日本で仕事をしているのか?(※これは転職者を除いた母数(16名)で出したグラフです)。

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結果、25%が継続して同じ国もしくは他国に異動していますが、75%が帰国している事がわかりました。前職の場合、3-4年くらいが平均駐在スパンだったので、これは会社によるでしょうね。ただ、一度海外に出るとまたすぐ海外招集かかったりするので、帰国者もそろそろ2度目の駐在があるかもしれないですね。企業側から見ると、駐在はコストもかかるし、相性もあるので、やはり一度駐在した人を送りたくなる気持ちはわかります。

前と同じ仕事をしているのか、それとも異なる役割を担っているのか?

前提として、駐在中は特殊な業務を請け負うこともあるので、駐在前と帰国後の役割の比較という意味です。もともと日本で営業をしていて、駐在期間はマーケティング、で、帰国後にまた営業に戻っているのか、マーケティングや経営企画など、赴任前と異なる役割を担っているのか、という観点で考えています。(※従ってこのデータは、転職者および現在継続して駐在しているメンバーを除いた12名が母数です)

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結論、25%の人が異なる役割を担っていますが、ほとんどの人は駐在に行く前に担っていたものと同じ役割を担っているみたいですね。職種にもよりますが、せっかく海外で得た知見や経験を活用できる機会があまりなく、結構不満に思っているメンバーが多いように感じました。これは人によるでしょうけど。ちなみに、役割が変わったメンバーの例でいうと、下みたいな感じでした。企画系のポジションに付く人が多いように思います。

 

[駐在前後で役割が変わった人の例]

・(駐在前)営業→(駐在中)経営企画→(帰国後)事業企画

・(駐在前)営業→(駐在中)マーケ→(帰任後)営業企画/計画

・(駐在前)開発→(駐在中)マーケ→(帰任後)経営企画

 

私が駐在員の帰国後キャリアに思うこと

こうやってみると、駐在を経験して帰任した後も、日本にいた時と似たような役割に戻る人が前職では多い事がわかりました。かといって、転職者は2割ですから、別にみんながみんな帰任して不満を抱えて転職するというわけでもありません。

私見としては、同じ会社で働き続けるにせよ、せっかく海外で築いた知見・経験が活かせない仕事になってしまうのは、もったいないなという気もしますね。

そもそも会社側も機会損失だろうという意見もよく分かる一方で、(会社によりますけど)意外とそういったポジションも限りがあったりするので、わかっちゃいるけど椅子が足りないから仕方ない、というケースも多いような気がします。

従って、もし、自分がこうありたいという思いがあるのであれば、会社のダイレクションに従うだけでなく、自ら成長できるキャリアを歩めるよう、声をあげ自ら椅子を奪いに行く、あるいは転職等の行動に移す姿勢が必要かと考えています。

 

尚、駐在中の転職の際に、まず私が使ったのはビズリーチです。

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